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WORKSHOP NANOKAWA

伝統的な技法を活かして手作業で作品を生み出しているジュエリーブランド「hum」。彼らが彫金教室として福岡に新たに構えた拠点の計画を行った。求められたのは「作りたい人」や「学びたい人」が自由に使えるオープンアトリエで、定期的に企画展なども行うギャラリーを併設したスペース。4階建てのビルの2階にある区画は長い廊下に面して大きな2つの開口を持つ空間で、開口部越しに見る廊下からの雰囲気が印象的な場所であった。我々はこの特徴を活かし、もともとあった大きな開口部はそのままガラス張りにして開放性をキープ。廊下側にギャラリーを、さらにガラス間仕切りを介してその奥をスクールスペースとし、廊下側からギャラリーとスクールとが重なって見えるレイヤー状の機能配置とした。また、内部の床は工場をイメージしたピンクのアクリル樹脂系の塗料で仕上げ、一方の天井は既存の荒々しさを活かしてスケルトン天井に。バーチ積層合板を天板に用いた中央の作業机は、彫金机のベーシックな形状を踏襲しつつも機能的にはシンプルにして、配線などの整理に気を払った。

クライアント:株式会社 ハム
計画種別:内装設計
用途:彫金教室&ギャラリー
計画期間:2018年6月~2019年2月
計画面積:141.8平米
計画地:福岡県福岡市南区那の川
設計:ケース・リアル 二俣公一 原田理生
施工:時空建築工房
照明計画:モデュレックス
撮影:水崎浩志

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