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佐嘉平川屋 和多屋別荘店

ライムグリーンのクォーツストーンと、ガラスブロック越しに差し込む柔らかな光。凛としたシルバーの鍋から湯気が立ち上るのは、佐賀を拠点に70年以上にわたり豆腐づくりを続けている「佐嘉平川屋」の和多屋別荘店の計画である。佐賀・嬉野温泉にある旅館「和多屋別荘」は、館内に様々なショップやレストランを構えながら地域文化の発信を行なっており、今回の計画は「大豆の生産地である佐賀から豆腐文化を発信していく」という両者の想いが合致したことからスタートした。

店舗が位置するのは、旅館の東館にある一角。周囲を旅館の池や庭に囲まれている一方で、駐車スペースや隣地の建物も視界に入る状況があり、どのように外との関係を作りながら店内からの眺めをコントロールするかが重要となった。また、室内側は旅館の共用部に面しており、宿泊客など外からの視線は遮りつつ、旅館と店舗を分断しない設えを目指した。

キーマテリアルとなったのは、ガラスブロックとライムグリーンのクォーツストーンである。ガラスブロックは、適度に景色をぼかしながら外光を取り込むことを可能にする。ガラス越しに見える庭の緑と、カウンターや壁面に使用したライムグリーン。豆腐の白と空間が対比的に調和することを意識している。またガラスブロックは、施工上のユニット寸法によってモジュールが決まる点も特徴であった。計画ではこれを制約として捉えるのではなく、空間にリズムを作る要素として展開。外壁側の開口部は、ブロックのモジュールに沿って額縁パネルを計画し、店内に連続的な空気をつくっている。さらに開口部上部には排煙窓が必要であったが、パネルに深さを持たせることで、その存在感を最小限に抑える目的も兼ねた。ガラスブロックで出来た個室の間仕切り壁のほか、クォーツストーンや木張りの壁面には、一定の間隔で半円状の壁見切りを使用。仕上げは変わっても寸法の考え方を揃えることで、ディテールにおいても空間全体に統一感を持たせた。

佐嘉平川屋にとっては嬉野店、武雄温泉本店につづく3店舗目の計画となった今回の店舗。湯豆腐料理を軸としながらも、和多屋別荘という旅館の中に位置する環境を生かし、これまでの店舗と特色を分けながら、豆腐文化の発信拠点となることを目指した。

クライアント:佐嘉平川屋
計画種別:内装設計
用途:飲食店
計画期間:2024年10月~2025年10月
計画面積:138.71平米
計画地:佐賀県嬉野市
設計:ケース・リアル 二俣公一 小嶋雪乃
設計パートナー:design office TERMINAL 宗像友昭
クリエィティブディレクション:KATATA YOSHIHITO DESIGN 堅田 佳一
施工:グレイス
照明計画:モデュレックス
家具製作:E&Y
写真:水崎浩志

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