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DREIECK PARK SÜD

福岡市の中心部に建つ、新築ビルのルーフトップバーの計画。主にホテルやシェアオフィスなどが入居する10階建ての複合ビルの屋上に、ホテル利用客だけでなく、一般利用も可能なバーを設計することになった。対象となったビルの目の前には小さな公園があり、その屋上は見晴らしも良く開放感のある環境であった。しかしこのようなビルに通常求められるのと同様に、キュービクルや室外機といった建物に必要な設備機器で屋上の大部分が埋まっており、設備スペースと隣り合う環境をどのように捉え、いかに魅力的なルーフトップバーを構築できるかが課題となった。そこで私たちは、設備機器に囲まれたこの環境を否定するのではなく、逆にこれら設備群の延長にあるようなバーを考えることで解決を試みた。まず、ビルの指定素材であったデッキ材の色にシルバーグレーを選定。溶融亜鉛メッキ仕上げの鋼材、コンクリートの壁など、設備スペースに見えてくるテクスチャと同化するような色合いを考えた。そして、ベンチやカウンター、小さな建屋内部のドリンクスペースに至るまで、全体に同じデッキ材を使用し、設備スペースとバースペースとの境界が曖昧になるよう意識した。また、建築スラブに出てくる鳩小屋(ビル設備のための凸型の造作物)がバースペースにおける障害物となったが、これを前述のベンチやカウンターなどの機能で覆うことで有効に利用。屋上設備と一体的な空気感を作り、この環境だからこそ生まれるルーフトップバーのあり方を探求した。

クライアント:DREIECK PARK SÜD
計画種別:内装設計
用途:バー
計画期間:2019年7月~2021年4月
計画面積:131.95平米
計画地:福岡県福岡市中央区今泉
設計:ケース・リアル 二俣公一 古里さなえ
施工:オブ
写真:水崎浩志

  • plan v2019 [更新済み]