神社の鳥居越しに望む境内のシンメトリーで幾重にもなるディテールの数々。そこには底知れぬ神秘 性や美しく澄んだ空気を感じます。そんな小さな神社の参道に位置するヘアサロンです。tetorigarden(テトリガーデン)というサロンの名前もこ の手取(てとり)神社の名に由縁します。そして日本では「髪を切る=断髪」という行為そのものも、元来とても神聖な意味を持つものです。 神社の”鳥居”とサロンの”檜(ヒノキ)で組まれた大窓”。この二つは対峙するかのように参道という同軸上に存在します。どちらも空間を切り取りその奥に あるものをクローズアップするフレームのようでもあり、また結界のようでもあります。私たちはこの対表現によって、神社とサロンで行われる神聖でクリエイ ティブな日々の営みが参道を通して精神的且つ空間的に心地良く繋がっている、そんなイメージを創り出そうと考えました。
クライアント:tetorigarden
計画種別:インテリア改修
用途:美容室
期間:2010年7月~2010年10月
規模:地上2階
計画面積:98.3平米
計画地:熊本県熊本市
設計:ケース・リアル 二俣公一 下平康一
施工:ニッポン工業
照明計画:モデュレックス福岡 佐藤政章
撮影:白木世志和