T邸

マンションの最上階２フロアを、バスタイムを大切にするオーナーのための住空間としてリノベーションする計画。対象となった２フロアの２階部分は１０坪程度と狭く、空間的に孤立していたため効率的な利用が難しいと考えた。そこでこの２階にはスパのように広いバスルームのみを配置し、外周全てを緑化。オーナーが特別な時間を過ごせる空間とした。これによって住空間としての基本機能が集約されることとなった１階は、中心にクロークルームを設け、それを軸に回遊しながら各機能へとアプローチ出来る開放感ある動線とした。またキッチンや吹き抜け空間は、この動線上に配置。２階のスパには、この開放的な吹き抜けからアプローチすることができる。