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麻布の住居 Ⅱ

マンションの上層階にある、ルーフバルコニー付きの住居のリノベーション。計画地の環境の良さを生かして、都市部における自然の取り込み方を再考したいと考えた。
物件の大きな特徴は、L字型の広いルーフバルコニーと、そこに面した大きな二面ウィンドウである。通常このような間取りでは、バルコニーに対してクリアな視界を確保し、開放感を強調することが多い。そこで今回はL字型の窓面に沿って引き戸を計画することで、開放性だけでなく、バルコニーとの繋がりに選択性をもたせることを考えた。引き戸には、グレーのスモークガラスを用いた格子戸を使用し、開口部に日本家屋の障子戸のような機能を加えている。全開放して光や風を取り入れたり、一部だけを閉じて室内に安定感を出したり、住む人が外との繋がり方をグラデーショナルに選べるようにした。
またリビングやダイニング、玄関などの仕上げには、ベージュ系の質感のある左官材を用いた。壁や天井まで全体をこれで仕上げることで、落ち着きを持たせつつ、取り込む光の量によって空間に変化が生まれやすくしている。そして寝室は布クロスをメインに、床に厚みのあるカーペットを組み合わせ、毎日触れる場所に柔らかさを出した。硬質な都市部で生活する人のための住まいだからこそ、光や風との距離の取り方、素材や質感に配慮した、コンテンポラリーな空間を目指した。

クライアント:株式会社リビタ、NTT都市開発株式会社
ブランド:R100 tokyo
計画種別:内装設計
用途:住居
計画期間:2022年7月~2023年11月
計画面積:210.76平米
計画地:東京都港区
設計:ケース・リアル 二俣公一 橋詰亜季 有川靖
施工:株式会社タマリスク
建築設備設計:株式会社南條設計室
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
家具製作・コーディネート:E&Y
写真:志摩大輔

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