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麻布の住居

1980年代に建てられ、その周囲を長年育まれてきた豊かな植栽に囲まれたマンションのリノベーション。

もともと部屋が細かく分けられ、全体的に薄暗い印象となっていた既存のプランを、玄関ホールからリビングダイニングへと空間が広がるようなプランへと改修し、北向きの安定した光が差し込む開放的な空間としている。また、キッチンをあえてエントランスとLDKとを結ぶ空間の中心に据えることで、無駄な中廊下スペースを省き、その分より広さを感じられるLDKを実現している。同時に、キッチンの隣にはパントリーやユーティリティスペースを設け、効率的な家事動線も意識した。

空間全体は、都市部のマンションとしてのグレードも意識し、一部壁面や家具、窓枠や巾木など、随所に黒を取り入れてめりはりを持たせた。更にこれら黒を基調に、オフホワイトで質感のある左官材の白、ライトグレーで染色した床材など、微妙なグラデーションをつけながら素材を組み合わせ、全体の質感をコントロールしている。また、ソファやダイニングテーブルほか、リビングダイニングや寝室の一部の家具はオリジナルでデザインし、空間の一部として調和した状況を整えた。都市部らしい適度なスマートさや緊張感と、住まいとしての柔らかさや明るさが同居する空間を目指した。

クライアント:NTT都市開発株式会社、株式会社リビタ
ブランド:R100 tokyo
計画種別:内装設計
用途:住居
計画期間:2021年11月~2022年10月
計画面積:217.35平米
計画地:東京都港区
設計:ケース・リアル 二俣公一 古村浩一
施工:株式会社ストラクス
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
家具製作・コーディネート:E&Y
写真:志摩大輔