駅のコンコースにある、わずか5.5坪のコンパクトな区画における店舗計画。面積が小さいため、もともと対面販売を前提としていた区画に対し、あえて店舗中央に大きく緩やかな曲線を描く高さ2mの什器を配置し、ストアを客動線が貫通するようなプランを考えた。これによりフロアにおける店舗イメージの差別化を図りつつ、十分な量の商品陳列とスムーズな動線を確保することが可能になった。また同時に、建物内の食品エリアへのバイパス的な役割を果たすことにも寄与している。什器や壁などのメイン素材には、ブラウンに染色したカラーステンレスを使用。コンパクトな店舗であっても、茅乃舎らしい品格と落ち着きのあるストアを目指した。
クライアント:久原本家
計画種別:内装設計
用途:物販
計画期間:2020年10月~2021年5月
計画面積:18.22平米
計画地:東京都渋谷区恵比寿南
設計:ケース・リアル 二俣公一 大仁田雄輝
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
施工:アンドエス
写真:志摩大輔