キャプテンサンシャイン初の旗艦店の内装計画。場所は南青山の骨董通りから一本入った裏手通りにある建物の1階で、構造的な制約により大小二つの空間に分かれていた。また、約16mのファサードと区画の奥にある細長い中庭も特徴であり、これらを生かしつつ、どのように二つの空間を性格づけながら一体的な雰囲気をつくるかが課題となった。
計画では、天井高さのある大きな空間をメインのショップスペースに、もう一つのコンパクトな空間をプライベート性のある大きめのフィッティングルームとして設定した。店内側は構造・機能的に空間を分けながらも、外観は全体をグレーのリシン吹付で仕上げ、ひと続きの連続した印象をつくっている。さらにウィンドウ面から見える壁や天井も同じリシン仕上げとし、開口部には丸みを与えることで街路から内部への自然な導入を意識した。
また、内部でも中庭を介して同様の手法を試みている。オレンジカラーの茶系タイルで仕上げた細長い中庭と、それを通して繋がる大小二つの空間。同じタイルを用いて室内外にベンチや什器も計画し、視覚的にも一体的な雰囲気をつくった。そして、ショップスペースの仕上げは建物の躯体を生かしてシンプルに、天井には一枚の大きな平板を設けて空調や照明などの設備を集約。什器にはオーク材や砂岩を用い、フィッティングルームの床にはサイザルを敷くなど、既存の状態を尊重しながら自然素材を適度に組み合わせ、ブランドの世界観との調和を図った。
クライアント:キャプテンサンシャイン
計画種別:内装設計
用途:ブティック
計画期間:2024年7月~2025年3月
計画面積:157.4平米
計画地:東京都港区南青山
設計:ケース・リアル 二俣公一 須藤綾香 山本佳奈
施工:ブレイン
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN 中村達基
植栽計画:GREENETTA 髙浦裕子
写真:志摩大輔