works

  • ecru_kusagae_building_01
  • ecru_kusagae_building_02
  • ecru_kusagae_building_03
  • ecru_kusagae_building_04
  • ecru_kusagae_building_05
  • ecru_kusagae_building_06
  • ecru_kusagae_building_07
  • ecru_kusagae_building_08
  • ecru_kusagae_building_09
  • ecru_kusagae_building_10
  • ecru_kusagae_building_11
  • ecru_kusagae_building_12
  • ecru_kusagae_building_13
  • ecru_kusagae_building_14
  • ecru_kusagae_building_15
  • ecru_kusagae_building_16
  • ecru_kusagae_building_17

草香江ビル

計画地は福岡・大濠公園からほど近い、交差点に面した3階建ての建物。事務所等で使用されていた古い雑居ビルを、外観は一部を除き既存の状態を活かしながら、その内部を飲食を含む新たな拠点として改修を行なった。まず1階は、スタンディング形式でナチュラルワインとコーヒーを提供する「ÉCRU(エクリュ)」のためのスペースとして計画。さらに2階は1階とも連動可能な多目的なキッチンスペースに、3階はプライベートなラウンジルームに改修し、3フロア全体の改修を行なった。

まず1階を計画するうえで軸となったのが、圧倒的なストックのあるナチュラルワインのためのセラー室である。断熱や結露対策に気を払いながら、メインカウンター背面にブロンズカラーのウィンドウを一面にレイアウトし、湿度や温度を徹底して管理しつつ、そのストック量をそのままストアの顔として見せている。そしてカウンターは、区画の形状に合わせつつ部分的にL字型となるよう造作。ウィンドウ面に沿うように設置したハイカウンターと合わせて、限られた店内面積を有効利用出来るようにした。さらに二面あるファサードは、もともと建具や壁で塞がれていた部分をウィンドウとして全面的に開口し、昼夜通してその雰囲気が街に滲み出るような状況を考えた。一方、2階と3階は必要な機能を新しく付加しつつ、最低限のレイアウト調整に留めた。押入れや間柱などは既存を利用して、建物の築年数による落ち着きの良さを活かしている。かねてからこの交差点で地域に認知されてきた建物。その佇まいはそのままに、内部から新たな空気感が街角に浸透していくことを願っている。

クライアント:itdf
計画種別:内装設計
用途:カフェ&バー+多目的スペース
計画期間:2022年2月~2022年9月
計画面積:100.8平米
計画地:福岡県福岡市中央区草香江
設計:ケース・リアル 二俣公一 古里さなえ
施工:時空建築工房
照明計画:モデュレックス
ロゴデザイン:稲垣小雪
写真:水崎浩志

  • ecru_plan
  • ecru_before_1