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三木屋改修計画 一期工事

兵庫は城崎温泉に佇み、志賀直哉ゆかりの宿としても知られる創業300年の日本旅館「三木屋」。国の登録有形文化財にも指定され、その木造建屋の随所に歴史ある趣を感じることが出来る。しかし一方で老朽化を避けられない部分もあり、宿では2013年より少しずつ改修計画を開始。施主は全体を通して、全面的なリニューアルというよりも既存の趣や建築当時の思考を活かした「更新作業」として改修を位置づけており、このプロジェクトではその考えに沿って、内湯、特別室、 客室、手洗、大広間などを段階的に改修している。

第一期工事では、館内にある小さな内湯を改修。浴室の目の前にはつつじの美しい庭があり、庭を眺める開口部を中心に必要最低限の更新を行った。もともとあったアルミサッシはヒノキの大開口で作りかえ、分断されていた景色の縁取りを新たにした。壁面の意匠となっている荒肌の石張り、浴槽の形状、屋根形状がそのまま表れた天井、ロゴの入ったエッチングガラス、これらはすべて既存の状態を利用したものである。浴槽の仕上にはモザイクタイルを使用し、元の複雑な形状にも合わせられるようにした。どこを改修したのか一見判別しにくいが、徐々に更新作業は進められていく。それぐらい新旧の境界を曖昧に、既存の延長上にある三木屋らしさを目指している。

第二期工事:50号特別室改修
第三期工事:17号室(大広間)、その他客室改修

クライアント:三木屋
計画種別:インテリア改修
用途:旅館浴場
期間:2015年4月~2015年7月
計画面積:51.1平米
計画地:兵庫県豊岡市城崎湯島
設計:ケース・リアル 二俣公一 有川靖
施工:川嶋建設
撮影:太田拓実

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