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「辺つ方の休息」のための会場構成

写真家 津田直の写真展「辺つ方(へつべ)の休息」の会場構成。会場となった太宰府天満宮・文書館は、その歴史的価値から大切に保存されている木造建築物で、縁側の先に庭を眺めることが出来る開放的な畳の広間である。一方で壁面がほとんど無いため、展示面が少ないことをクリアする必要があった。そこで日本建築特有の畳や襖といったパーツに着目し、このモジュールを利用したボリュームの配置や入れ替えを行い、建築を傷つけずに展示を成り立たせることを考えた。そしてボリュームを様々に変化させ、座ったり立ったり見下ろしたり、写真家の撮影現場での自由な視点を体感できるような空間を意識している。周囲の庭からの雨音やにおい、自然光と写真・展示とが相まって、空間そのものが一つのランドスケープとなるような、非日常的なギャラリー体験を目指した。

計画種別:会場構成
計画期間:2017年6月~2017年12月
計画地:福岡県太宰府市
主催:太宰府天満宮
企画・プロデュース:株式会社ビオトープ
後援:フィンランド大使館、Visit Finland (フィンランド政府観光局)
アートディレクション:前田景
会場構成:ケース・リアル 二俣公一 原田理生
製作:オブ
撮影:水崎浩志

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